二度目の家出後② | 友人H

二度目の家出後②

最初にうちに来たのは確かハナの母親。
毎日来ては玄関先で

ハナ母「ハナコ~~!いるんでしょ!出てきなさいよ!!」

などと奥の部屋に向けて大声で呼びかけた。

しばらくしてハナ母ではダメだと思ったのか、猪山が来ることが多くなった。
猪山は電話の時と同じような事を言っていたが、面と向かっては怖いのか明らかにきょどっていた。

猪山「ここにハナちゃんがいることは分かってるんですよ?」

ヨリコ「だからいませんて。なんで毎日来るんですか?非常識ですよ?」

猪山「先生のお力でこちらに居ることは分かってるんです。警察に頼みますよ?」

ヨリコ「呼べばいいじゃないですか。つーか、近所にも迷惑だし毎日来ないでくれません?」

猪山「そうですか・・じゃあ警察にお願いしますよ?貴方達が不利になりますからね」

弟「警察呼びますってあんた脅しだぞそれ?頭おかしいんじゃねーの?!」

猪山「・・・・・」目が泳ぐ

弟「変な宗教に嫌になってハーさん自分の意思で出てったんだろ?それをまた連れ戻して監禁まがいの事するほうが悪いんじゃないんすか?」

猪山「ハ、ハナコちゃんはただ怒られるのがイヤで帰ってきたくないだけで、本当は先生のところに帰りたいはずです。」

ヨリコ「それは絶対違いますね。そっちの勝手な想像ですよ」

弟「とにかく帰れよ!てめーら毎日来るから母親ストレスで体調わりんだよ!!」

ガンッと弟がドアを蹴飛ばした。
猪山は後ずさりしながら

猪山「・・・わ、分かりました。帰ります。先生にすべてお話しますから」

と吐き捨てるように言って足早に帰った。

うちはけっこう底辺な家庭なのでみんな短気なんです(;´Д`)
弟2はかなりのDQN臭さかもし出してますw
でもキレると怖いのは弟1(当時大学生)。
上の会話もかなり省略してますが、実際はもっと猪山に詰め寄って893さんのようでした・・。


そんなこんなでハナがきて1週間くらいが過ぎました・・・。


ハナの乗ってきた自転車に執着するぷくぷく教。

自転車は裏の茂みの陰に隠されてます。
しかしこの頃ぷくぷく信者がうちのそばで待ち伏せしたり、アパートの階段で座って本を読んでたりするので、いつ自転車が見つかってもおかしくない状況でした。


この自転車をどうするか家族みんなで話し合い。
そしてこの頃、弟2の親友Tっちが毎日のようにうちにいたのでそいつも混ぜての会議です。


まず、自転車をどうするか。


ヨリコ「その辺に河川敷にでも捨て置けば?」


ハナ「でもそうすると毎回自転車返せって言われるし、もし私が見つかったら弁償とか言われる」

弟2「俺とTっち(弟の親友)でぷくぷく教にもっていこうか?w」

バカだ・・。見られたらバレバレじゃん・・・・・(ノ∀`;)

弟1「それいいかも!返せばいいんだ」

ヨリコ「え~~!見つかったら意味ないじゃん!」

母「どっか分かりやすい所に置いておくのは?」

弟1「そう、それで鍵付けたまま駅の駐輪場かどっかに置いておく」

ハナ「でもそうすると誰かもって行くかも・・・」

弟2「おれらならもってくね!!ww」

Tっち「だなw」

弟「鍵は封書で送ればいいんだ!俺大学のそばから出せば、うちから離れてるし消印見てもうちが怪しまれない」

みんながおおっ!それいいね~!と盛り上がる。
でもハナが、

ハナ「×○町辺りは友達がいるからそっちに迷惑がかかる・・・」


その友達よりうちに多大な迷惑が今かかってるんだが・・・(-_-;)


ヨリコ「その友達はぷくぷく教が知ってるの?」

ハナ「うん・・多分」


・・・・・・ダメか('A`)


車なら遠くに行けるから出かけるときにでも出せばいいかな~。
など、どこから投函するか話し合っていると母が、

母「ばあちゃんにたのもっか?(・∀・)ニヤニヤ」

一同ちょっと間があり爆笑w

「それいい!!!」

「そうしよう!!」

母「ハーさん、埼玉なら友達いないよね?」

ハナ「はい、埼玉なら昔母と介護の仕事してたので、行ってると思わせられます!」


決定~~~~ヽ( ´-`)ノ




という事で鍵は埼玉まで送られ、そこからハナの手紙と共に送られる事になりました。

その鍵を受け取ったぷくぷく教とハナの親の混乱ぶりは後日ハナの口から語られるのですが、それはまだ先の話。