急な家出の続き
スーツを持っての家出の後、ハナは仕事を始めました。
近所のスーパーでの品出し作業です。
毎朝8時に出勤して3時頃帰ってきます。
私の部屋は4畳半しかなかったので、2人で寝るのがいっぱいいっぱい、
ひとつきもそこで一緒に居ると、私はちょっと窮屈になってきました。
でもハナの事は好きだし、力になりたいからここは我慢をしなくちゃいけない・・。
そのストレスのはけ口が、高校の時からの友達と小学校の時からの親友Yになり、遊ぶ時や電話でハナとの生活の愚痴が出てしまったのです。
ハナと生活を始めてみると、ハナのだらしない性格とずうずうしさがどんどん出てきました。
まず、『お金を貯める気があまり無い』。
これは最強におかしいことだと思う。
うちの母は生活費は入れなくていいから、自立できるように最低30万は貯めなさいとハナに言いました。
しかし、ハナは月3万しか貯金しないのです。
あとの4,5万はお小遣い・・・・。
これではうちで養って、下着や服、メガネまで買ってあげているうちの母の親切の上にあぐらをかいている状態。
そして『家にいても何もしない』。
母が作ったご飯を食べ、テレビを見て、お風呂に入って寝て、朝起きてご飯を食べて仕事に行く。
普通の生活ですが、あとの時間は遊びに行ってるかうちの母が買ってあげた漫画道具にイラストをかいたり漫画を読んだり・・・。
そして全部に共通しますが、『遠慮がなさすぎる』。
私はちょっと持病があって長時間働けないのでバイト代もそんなになく、
家もそんなに裕福ではなかったので、お小遣いなんかもらえるはずもなく、
少しのお金でいろいろやりくりしてました。
でもそんな私の靴を履き潰し、化粧品もなくなるまで使い、なくなると自分の小遣いで自分の化粧品や靴を買うのです(。´Д⊂)
ほんと漫画買う金あるなら貯金しろよって毎日思ってました・・。
そんな私をかわいそうだと思った友達が、ある時余計な事をしてくれたんです。
まあ私がぐちぐち言ってたのが悪いんだけど・・・。
高校の卒業アルバムからなのか分かりませんが、ぷくぷく様の家の電話番号をゲットして、「友達がメーワクしてるから連れて帰れ!」と電話してしまったのです・・・|||(-_-;)||||||(これは後になって友達から聞いた)
もちろん私やハナは何も知らず普通にその日も仕事に行きました。
でもハナが帰ってこない・・・・。
夜になってハナから電話が。
ハナ「ごめんね・・・先生のところに誰かが電話であたしの居所をおしえたみたい。先生が迎えに来たの。私の居るべきところはやっぱり先生の所だから。」
(゚ロ゚;)エェッ~~~~~!?
うちの家族もビックリ!!
それからうちにぷくぷく先生から、達筆な江戸時代のような巻き手紙と3万円と自費出版した本が送られてきました。
怒り狂った母親は速攻手紙をしたため送り返しました。
本だけはコッソリ読んでから(゚Д゚=)ノ⌒゚
この本もすばらしく面白い!!でも長くなるので後日話します。
それから数日してハナから隠れて電話がきたり、私も仮名で手紙を書いたりしてしていましたが、専門学校も退学して本格的にぷく様の仕事の手伝いをさせられていました。
でもハナはまたもや洗脳されていたようで、「帰ってよかった」「みんなが暖かく迎えてくれた」とか言ってました。
でももうシャバの生活を知ってしまったハナは、またすぐに戻ってくるのである・・・。
しかもまたもや急に!!!
つづく・・・・・