専門学校 | 友人H

専門学校

ハナは高校卒業後服飾関係の専門学校に入った。
その進路も先生(この先生は『ハナが年上の訳と先生』参照)に決められたそうだ。
そして休みの土日の土曜日を学校があると偽りうちに遊びに来ていたのです。


初めて遊びに来た時、ハナの私服にビックリした。

ずっと制服しか見たことがなかったので気づかなかったけど、あまりにもヒドイ・・・(;´Д`)

覚えているのは、蛍光緑のポロシャツハーフパンツのオーバーオール(縦ストライプ)蛍光黄色のソックスオレンジのスニーカー
あとは大きめでひざの色の抜けたジーパンにサスペンダーをして古い柄のTシャツを着てた。

当時ギャル服大好きだった私も今考えればアホ丸出しでおかしいが、ハナの私服はバリエーションも少ないし首回りが伸びていたり安全ピンで止めながら着ていたりしていたので、それとなく聞いてみた。


ヨリコ「服さ、原色多いね~」

ハナ「うん、原色大好きなの!!これ気に入ってるから何回も着てて壊れてきちゃったんだよね~(^▽^;)」

友達を始めてすぐはそう言っていたが、それは違うことが後々分かった。
ハナの服は全部先生のお古で、毎月お小遣い3千円のハナは服すら買えなかったし、そんな事にお小遣いを使おうものなら、「無駄遣い」と言われて翌月からのお小遣いはなくされてしまうのです。
バイトをすればお小遣い分以外は没収される・・・。
帰りが遅かったり友達と遊ぼうものなら、信者もろとも夜中まで正座で説教・・・。
18,19才の女の子がこんな生活をさせられて、普通の生活の同年代の子を見てたらやっぱり自分の生活に不満を感じるし、専門学校も勝手に決められて好きだったイラスト描きも「あなたのためにならない」と禁止されればハナも救ってくれた先生への不信感がどんどん膨らむ。


そのうちハナは専門学校を休んでうちに来るようになったし、先生や親に専門学校の合宿だと言って、2泊3日でうちに泊まったりした。

そこで『先生』はどんな人なのか詳しく聞く事になる。